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こんにちは。テノール・ボイストレーナーの岩井翔平です。
歌の悩みで圧倒的に多いのが、高い音に関するもの。だから高い音を取り上げて練習すると思いますが、果たして本当にそれだけでいいのでしょうか?
先日このようなツイートをしました↓
ツイートのように高い声が出ないからといって、問題は高い音だけにあるとは限らないのです。今回はこのツイートを深堀りし、具体的な練習方法など書いていきたいと思います。
イチロー選手に学ぶ「問題点=改善点」と即断しない考え方
高い音が出ないという問題があったとして、そのままそれが原因かどうかは、分けて考える必要があります。例えば、イチロー選手は以下のようなことを発言しています。
これは非常に興味深いことだと思います。もし、テレビが点かなくなったからといって、決してテレビ画面の故障ではなく、単にコンセントが抜けてるだけだったなんてことはよくあります。歌においても同様の考え方が必要になってくると思います。
つまり、問題点を発見しただけで、すぐ原因だと決めつける前に、本当の原因を探すことが大切だということです。
本当に上手くいってないのは高音だけ?
そもそもですが、「出てる/出てない」という判断が漠然としています!まず、楽な音域のクオリティーを高めることが、初心者の方は安全で確実に上達する方法です。例えば、以下のようなことを改めて考えてみてください。
- どんな母音でも楽に歌えていますか?
- 子音に一生懸命になって力が入っていませんか?
- 音量を自在にコントロールできていますか?
- 前の音がすごく離れているときでも上手く着地できていますか?
- リズムに乗って歌えていますか?
これはほんの一例にすぎませんが、楽に出せる音域にも課題はたくさんあります。そもそも音域だけで難易度を語れるほど歌は単純ではありません。楽な音域の無駄な力が取れてきたら、高い音の練習していなくても出しやすくなるということも十分考えられます。
魔法のように一瞬で上手くならなくとも、焦らずに地味に練習していけば、着実に上達していくと思います。
新発見!母音にも難易度のバラつきが!?
レッスンで発声練習をしていると「ア母音ではここまで出せるけど、イだと上手く行かない・・」といったことが出てきます。
このように、人によって様々な母音の得意苦手があります。
私が東京芸大に入った時、「どの母音が得意??」みたいな話題で盛り上がったりもしていました。歌手は、この母音のバラつきを減らし、均一に歌えることを目指している、と私は解釈しています。
だから、「この曲のこの音が高い〜」というところを、他の母音に変えてみたら歌えちゃった!ということも珍しくないです。そして、元の歌詞に戻して、同じように歌う訓練をしていけばいいということもあります。
歌の経験のない方は、そもそも母音ごとで歌いやすさが変わる事自体知らなかった!ということも多いと思います。まずは色んな母音で声を出してみて、どう感じるかを観察してみてください。
体験レッスン募集中
岩井翔平ボイストレーニングサロンでは、現在生徒募集中で、体験レッスンを実施しています。初心者の方からプロ志望の方まで、幅広くレッスンに通っています。
よく「ボイトレはプロを目指す人が行くもののイメージがある。私なんかが良いのでしょうか?」と言われることがあります。しかし、ジムにはボディービルダー以外の一般の方も多くジムに通うように、ボイトレも気軽に通う場所であって欲しいと願っています。
声は磨けば一生使えるものであり、外見と同じくらい、相手からの印象に関わります。外見に気を遣っている人は多いですが、声に気を遣っている人が少ない分、一歩リードすることが出来ます。
初めはとても緊張すると思いますが、優しく丁寧にレッスンしますので、ぜひご検討ください。お問い合わせは下記のLINEからか、このHPのお問い合わせからどうぞ
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