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「あのまま漠然とレッスンだけ受け続けていたら…」
こんにちは。テノール歌手・ボイストレーナーの岩井翔平です。
ボイストレーナーを始めて7年、自身のサロンとして本格的に独立して約1年、コロナ禍の苦しい一年間を乗り越え、
2021年10月、ついに初の生徒発表会を開催しました。
発表会を終えた後、参加した生徒の一人に
「もしこのまま発表会をやらずにレッスンし続けるのと、今回参加したのと、どっちが良かったですか?」
と聞いたら、
「あのまま漠然とレッスンだけ受け続けていたら…と考えるとゾッとします」
こんな返事が返ってきました。
やはり、私の普段の個人レッスンだけでは得られない、多くの学びや歌う喜びがあったようです。
本記事では、発表会開催の報告も兼ねつつ
- 音楽教室で歌や楽器を習っているが、人前で演奏できるレベルじゃないから発表会は無縁だろう
- 通っている音楽教室から発表会の案内が来たものの、参加に迷っている
- 最近レッスンを受け続けているが、モチベーションが保てなくなってきた
そんな方にも学びがある内容にしました。ぜひ興味があるところだけでも読んでみてください。
趣味の習い事だからこそ、発表会に出た方がいい3つの理由
1.目的意識が具体的になり、「締切効果」で急成長できる
「人は締切に追われると、突然本領を発揮することができる」と言われます。
ある大学で、学生にレポートの期限を1週間後に設定したグループと、1ヶ月後に設定したグループで比べると、レポートの質に差はなく(どちらも大した出来ではなかった)、どちらも「時間が足りなかった」と愚痴をこぼしたそうです。
つまり、人は「締切がいつなのか?」を基準に行動を決めている、と言えます。
そして今回の発表会も例外ではなく、生徒たちの行動に大きな変化がありました。
実は、発表会の2週間前に一度リハーサルの日を設けたのですが、
そのリハーサルから本番にかけての2週間猛練習して、豹変した生徒が多くいました。
私も塾講師のアルバイトを始めた途端、街中の学習塾の看板が目に入ったことがありました。
つまり、目的意識を持つと、今まで漠然としていたことが研ぎ澄まされるのです。
普段のレッスンから録音もして研究している生徒たちでさえ、2週間前のリハーサルの録音からは、今までのレッスンより遥かに多くのことを聞き取り、自分で修正したのです。
こういったことがあるので、「私はまだ人前で演奏できるレベルではない」と思っている方こそ、人前に出て演奏した方がいいかも知れません。
「そう言って、いつまでも成長を先延ばししているだけではないか?」という可能性を考えてみることをお勧めします。(もちろん、本当に今は人前で演奏するより、じっくり練習した方がいい場合もあります)
(※これは「生徒たちは普段やる気がない」と言う意味の記事ではありません。目標ができると、学習のクオリティーが上がる、と言うお話です。誤解なきようお願いします)
2.普段のレッスンの受け方が変わる
これは、私としても明確に変化を感じた部分です。具体的には言えませんが、
いわゆる「生徒の顔つき」が変わりました。
やはりそれは、発表会という目標から逆算してレッスンを受けられるようになったことが大きいのではないでしょうか?
また、レッスンを受けているだけでは気づけない自分の課題も多かったようです。
例えば、発表会の2週間前のリハーサルでは、歌っている様子を録画してもらい、本人に研究するするよう伝えたのですが、
「自分の歌っているときの顔が怖い」ということに気づき、
「舞台に立つ時、どんな表情で立っていたらいいのだろう?」という課題に気づくことが出来、それを克服するようレッスンに励む生徒がいました。
他にも、リハーサルの時点で緊張してしまい、普段のレッスンでも緊張しないために呼吸からレッスンを見直すように方針を変えた生徒もいました。
まるで、突然英語圏の海外に行くことになり、英語を普段から勉強してはいたものの、そのモチベーションも、勉強の仕方も変わってしまう、学生のような感じでしょうか。
もし、男性が、英語を話す女性を好きにでもなれば、その男性は目の色を変えて勉強するでしょう。
3.仲間ができる
私のボイストレーニングサロンがコロナ禍に独立したのもあり(笑)生徒たちは、生徒同士の交流ができずにいました。
私のサロンように個人レッスンで受講している方は特に、「仲間がいない」ということがどれだけモチベーションに関わるかを知っておくべきだと私は考えます。
実は、私は年に数回、京都へ出張してレッスンをしています。そのメンバーたちは元々京都の合唱団同士で親しく、普段はオンラインで私の個人レッスンを受講しています。
京都の生徒たちは、私のレッスンの録画を共有して学びあったり、時には相談しあったりしているようです。
それもあって京都の生徒たちのモチベーションは本当に高いです。
↑京都でのレッスン風景
だからこそ、そんなコミュニティを早く東京でも作りたいと考えていました。
そして今回、発表会を開催したところ…。人前で歌うというプレッシャーで「吊り橋効果」もあったのか、たった1日でとても仲良くなってみんな帰っていきました。
よく、「運動を習慣化させたいなら、運動する仲間を作ると持続しやすい」などとよく言われます。まさにラグビーのスクラムのように、東京の生徒たちの中にもそれが芽生えたのではないかと私は感じています。
今回不参加だった生徒もいたので、彼らを中心に、この好循環を不参加だった生徒たちにも起こして欲しいと願っています。
第2回も開催予定!
「本当のコンサートの成功は、大盛況に終わることではない。次が開催されることだ」
と誰かが言っていたのを聴いたことがあります。
これで生徒が満足して終わるのではなく、次もっといい演奏ができるように、多くの人に聴いてもらうために第2回も開催します。
日程が決まりましたら、こちらのブログでも紹介させていただきます。
岩井翔平ボイストレーニングサロンでは、現在生徒募集中で、体験レッスンを実施しています。初心者の方からプロ志望の方まで、幅広くレッスンに通っています。
よく「ボイトレはプロを目指す人が通うイメージ」と言われます。
しかし、ジムにはボディービルダーだけでなく、一般の方も多く通っているように、ボイトレも気軽に通う場所であって欲しいと願っています。
声は、磨けば一生使えるもの。外見と同じくらい、相手からの印象に関わります。外見に気を遣っている人は多いですが、声に気を遣っている人はまだ少ないです。だから声を磨くだけで、一歩リードすることが出来ます。
初めはとても緊張すると思いますが、優しく丁寧にレッスンします。お問い合わせは下記のLINEか、お問い合わせからどうぞ!
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