目次
画面の向こうで相手は、あなたの話を聞かずにSNS開いているかも・・?
- オンライン会議中に同じパソコンでTwitter開いている
- カメラもマイクもオフにして参加してるフリをして爆睡した
- 対面でプレゼンするよりもオンラインの方がなんだか難しく感じる
- 相手にどれだけちゃんと伝わったかが分からない
こういったことはありませんか?
コロナ禍が始まってから急激に増えたオンライン会議。
誰もが一度はZoomなどのアプリを使って会議をしたことがあるのではないでしょうか?
初めてオンライン講義に挑戦!
この度、私自身がZoomでの講義に初挑戦させていただきました!!
理容師の方々に、こうして声のことについてお話しさせていただくというのは、とても貴重な経験でした。
夜の21時からという遅い時間で、きっとお仕事の後に参加された方も多かったにも関わらず、熱心に私の拙い講義をお聴きいただきました。
本当にありがとうございました。
今回の記事は、私のオンライン講義初体験したての熱量でお送りします。
また、この記事の根拠や内容はたった一回の初挑戦の体験からだけでなく、
- オンラインでの話し方については日頃から書籍を通して研究している
- 島根大学教育学部時代、集団授業する際の技術や基礎をしっかり学び、塾講師時代に小中学生を相手に授業した経験
- マンツーマンのオンラインレッスンを2年弱続けてきた経験
このような確かな知識と経験に基づいて解説していきます。
対面からオンラインになると起きる罠
常に聞き手はネットと繋がっている
当たり前ですが、オンライン会議・プレゼンでは全員が常にインターネットに繋がっている状態になります。
そのため、Zoomを開きながらSNSをしたり、他のことをすることが出来ます。
しかも、それらを同じパソコンで開けば、絶対に話し手にバレることはありません。
また、オンラインでは手元が映らないので、スマホでLINEの返信も可能です。
そもそも人は、テクノロジーの進化が早すぎて脳がそのスピードについていけておらず、スマホやSNSから相当集中力を奪われ、依存性があることがわかっています。
だから、まだ飼ったばかりでトイレを覚えない犬をしつけるように、人間に対してもスマホやSNS使い方のしつけが必要なのです
しかも、一度に2つ以上のことをやる「マルチタスク」の状態は、脳のパフォーマンスを落とすと言われており、聞き手にとっても良くないことです。
もし対面であれば、スマホの電源を切って鞄にしまうよう伝え、紙のノートでメモをとらせれば、そんなことは起こらなかったはずです。(大学の広い講義室の後ろの方でゲームしてる大学生は前からいますが・・)
もちろん、話す側にも聞く人を惹きつける話術が必要だということが前提ですが、もしそのスキルがあっても
オンラインでは、対面のときよりも聞き手の集中力を奪う誘惑がたくさんあるということを知っておく必要があるでしょう。
その場の空気感を共有できない
カメラやマイクがミュートになっているときはもちろん、両方オンになっていたとしても、聞き手のリアクションは対面より分かりにくくなります。
普通の会議よりもオンラインの方が、自分が話し始めようとした途端、他の人も話し初めて被ってしまい、譲り合ったり気まずくなったことはありませんか?
あれも、対面であれば「あの人次話したそうだな〜」という何となくの空気感を感じられるので、被る頻度は少なくなります。
話者に見られているという感覚が欠如する
実は、人は監視されていると感じるだけで、行動を律しやすくなることが分かっています。
しかも、本当に監視されなくても、監視している目の絵があるだけでも効果があるそうです。
先ほどお話ししたように、ただでさえネットに繋ぎ放題で誘惑だらけの環境です。
それに加えて監視されている感覚も薄れるので、オンラインだと聞き手は対面よりも注意散漫で聞いているという前提で話を進める必要があります。
画像引用:引用:https://www.bouhan.metro.tokyo.lg.jp/01_security/02_community/patrol_sticker.html
オンライン会議・プレゼンで気をつけた方がいい3つのこと
1.ルールを明確化する
前章でお話ししたように、対面での時よりも聞き手は集中力を奪う誘惑が多いです。
小学生に授業の聞き方をちゃんとしつけるように、オンライン初心者しかいない今の大人にもしつけが必要です。
具体的にはこんなルールを設けると良いでしょう。
- カメラはオンにして参加する。場合によってはマイクもオンで参加させるのも良い
- メモを取りながら聞くように伝える
- パソコンで参加している人はスマホを会議中に出さないように伝える
- パソコンで他のSNSを開いたりしない
- 緊急でない限り、家族からの呼び出し、LINEの返信、電話に出たりしない
- 話したい時は声で「あの〜」と言わず、挙手する(次の項目で説明します)
もちろん、状況によって参考にならないものもあると思います。
これは「私の話を聞け!」と強要したり、自由を奪うものではありません。
聞き手の集中力を奪う誘惑を取り払う手伝いを、話し手がするべきだ、というふうに考えてください。
2.ジェスチャーを多用する
オンラインでは、口頭だけで喋っていても対面のような臨場感がありません。
また、音声のタイムラグや、複数人が同時に発言すると片方の音声が消されてしまうことがあります。
そのため、非言語のコミュニケーションが対面以上に重要になります。
つまり、ジェスチャーなどの体を使ったり、表情を使ったりといったことです。
人間は動きのあるものに注目する習性があり、スカートがなびいていると目が行ってしまうのも、そのせいだとかそうじゃないとかいう話があります(笑)
逆に、動きすぎると、聞き手は目で追うので必死になり、集中できなくなるとも言われています。
このような理由から対面での場合、動きすぎにも注意ではありますが、オンラインでは、少しオーバーなくらい動きがあってもいいかも知れません。
画面共有の注意点
オンライン講義などで、分かりやすくするために必死にパワーポイントを作り、画面共有機能で、相手の画面にそれを写すことが必要です。
しかし、この画面共有は注意が必要です。
それは、パソコンやスマホのスペースのほとんどをスライドに取られてしまい、お互いの顔が見づらくなることです。
なるべく、聴き手には話し手の顔が映るように、話し手の方もなるべく聴き手が映るように設定しましょう。
なぜかというと、画面共有をしていると、聞き手からすると話し手が表示されず、表情やジェスチャーが見えなくなります(画面の端に小さく写っていたとしても)
また、話し手も、聞き手全員の表情を見ることが難しくなります。
「画面共有しっぱなしで、1時間後に久しぶりにみんなの顔を見る」ということがないようにしましょう。
3.質問やリアクションをさせ、参加させる
話し手が喋りっぱなしで、聞く側に一度も発言させないのは有効ではありません。
小学校の授業で、やたら児童に発言させますよね。
しかし、大人が相手の講義では、聞いている人に質問する回数も少ないし、全くそういうことをしない講師もいます。
しかし、オンラインにおいては、小学生相手にやるくらい、聞いている人にクイズを出したり、当てるのは有効です。
「ごめんなさい、聞いていませんでした」とならないよう、聴き続ける集中力の補助になります。
また、これも教えるのが上手い人がやっていることとして、
話の途中で「ここまでお分かりいただけましたか?」と聞くのを挟むという方法があります。
すごく些細なことに思われるかも知れませんが、これがあるだけで、聞く側は話の内容をかなり整理しやすくなります。
このときに、聞く側に対してジェスチャーでのリアクションを求めるという方法があります。
また、全員が黙って画面を見つめている状態から、全員が何らかの動きをすることで、画面にも一辺倒にならず、華やかになります。
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