日本語を子音と母音に分けて考える
「出来る」けど「理解してない」。それが発音
ここから、具体的に「こんにちは」という言葉を使って考えていきましょう。
多くの人が何気なく発音できると思います。
それでは、次の質問に答えられますか?
「これを発音するために、あなたは口をどのように動かしたか、具体的に説明できますか?」
初めの1文字目の「こ」と発音するためには、舌や唇をどう動かしたのでしょうか?
きっと多くの方は難しいと思います。
このように「出来る」けど「理解してない」ことというのは、日常の中にたくさんあります。
こちらの動画は、人が会話している時の舌の動きをMRIで撮影したものです。
日本語での動画ではありませんが、複雑な動きを高速で行なっているように感じると思います。
「いやいや、複雑すぎるでしょ!!もう無理!」と思ったあなた。ちょっと待ってください!
複雑なものというのは、単純なことがたくさん組み合わさっていることが多いです。
なのでパニックにならず、ひとつずつ考えていけば大丈夫です!
まずはローマ字に直してみる
まず、自分が言葉を発音しているときに何をしているのか?を知る第一段階として、
日本語を子音と母音を分けて考えることが必要です。
日本語の50音は「あいうえお、ん」を除いた全ての文字が「子音+母音」で成り立っています。
例えば「こ」であれば[ k + o ]となり、[ k ]の子音を発音した後で[ o ]と母音を発音しています。
このように考えるために、文字を一度ローマ字表記にすると分かりやすいです。
「こんにちは」であれば「konnichiwa」となります。
そうして1文字ずつ、どうやって発音しているかを知るのです。
初めの[k]はどうやって発音している?
例えば、初めの[k]という子音は舌の奥を上顎につけて弾くことで発音します(ここではざっくりした説明に留めています)
レッスンで生徒に「kってどうやって発音してると思う?」と質問すると「喉?」という返事が返ってきたりします。
しかし、実は舌の奥でやっているのです。
自分の体の構造や、体の使い方の誤解が解けるだけでも急に歌いやすくなることもしばしばです。
ここまで、少しまとめましょう。
子音の仕組みを知っておくと、ボイトレに応用できる
今回の例に出した「k」の子音は、舌の付け根のあたりを上顎につけて弾くことで発音する子音だと説明しました。
これを、ボイトレに応用することができます。
例えば、声を出すだけで舌の付け根のあたりに余計な力が入り、硬くなってしまう人は多いです。
そういう人には、「k」を使った、つまり「カ行」を使った発声練習をやる、といった∫作戦を立てることができます。
このように、子音の仕組みを知ることによって、自分の弱点を補強してくれる子音を選んで発声練習することが可能となります。
そして、練習の意図をちゃんと理解した上で練習ができるようになります。
その方が上達が早いのはもちろん、歌の先生とのコミュニケーションも円滑になります。
子音は歌の敵にも味方にもなり得る
ここまで、子音の重要さや、練習でのメリットをお伝えしました。
しかし、デメリットにもなり得ます。
実は、子音があることで逆に声が安定しない生徒もよく見かけます。
そういう生徒には、一度子音を取って歌ってもらったりします。すると、スルスル歌えたりします。
「子音が邪魔だなぁ〜」と思うことは、私もあります。
これは裏を返せば、それだけ子音が歌に与える影響が大きいと言えます。
例えば、核の技術は発電に使われた一方、兵器として使われてしまったり
スマホが普及したことで、便利になった分、スマホ中毒などが問題化したり。
このように、影響力が大きすぎるものは、敵にも味方にもなり得るのでしょう。
だからこそ子音のことをよく知ることは、あなたにとって大きな財産となるでしょう。
今後子音に関してのブログも書いていきます!
今回は、子音の重要性だけお伝えしましたが、今後子音についてもブログを書いていくので、よくチェックしておいてください。
いかがでしたか?少しでもお役に立てれたら幸いです
岩井翔平ボイストレーニングサロンでは、現在生徒募集中で、体験レッスンを実施しています。初心者の方からプロ志望の方まで、幅広くレッスンに通っています。
よく「ボイトレはプロを目指す人が通うイメージ」と言われます。
しかし、ジムにはボディービルダーだけでなく、一般の方も多く通っているように、ボイトレも気軽に通う場所であって欲しいと願っています。
声は、磨けば一生使えるもの。外見と同じくらい、相手からの印象に関わります。外見に気を遣っている人は多いですが、声に気を遣っている人はまだ少ないです。だから声を磨くだけで、一歩リードすることが出来ます。
初めはとても緊張すると思いますが、優しく丁寧にレッスンします。お問い合わせは下記のLINEか、お問い合わせからどうぞ!
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