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後編では「ん」の使い分けと歌うときどうするか解説!
あなたも無意識に6種類の「ん」を使い分けている
私たちは「ん」という文字が出てきたら、全部同じ「ん」を発音していると思っています。
しかし実際は、日常の会話でも無意識に6種類の「ん」を使い分けています。
また、今回の記事では、6種類の分類で説明すると難易度が上がるため、3種類で説明しています。
この内容については、前編の記事で詳しく説明しました。
特に今回は前編を飛ばして後編だと理解が難しい可能性が高いです。
まだお読みでない方はぜひこちらからご覧ください。
「そんな細かい話はどうでもいい!」というあなた、ちょっと待って!
「そんな細かい話よりも、手っ取り早く上手くなりたい」という方もいると思います。
確かに、今回の記事は手っ取り早く上達するような話ではないかもしれません。
しかし、「あなたが歌うとき、口の中をどう動かしているのか?」に興味を持つことは、確実に上達の手助けになってくれます。
地味な話ですが、理解すればとっても面白いと感じる話だと思います。
そのことについてはこちらで詳しく書きました。
ネットの情報との付き合い方
私は、島根大学教育学部と東京芸術大学で、2度大学生をしました。そのため、教えるスキルと歌の専門性を両方兼ね備えています。
もしこの記事が面白いと思ったら、コンサートや体験レッスンをぜひご検討ください(オンラインレッスンも承っています)
【※注意】ネットでの情報収集&独学での練習は、あくまで自己責任で参考程度になります。
万が一痛いなどトラブルがある場合、中断してください。
自分がやっていることができているか否かのチェックを希望される方は、ぜひ個人レッスンへのお申込みをご検討ください。
それでは、本題へ入っていきましょう。
私たちは、「ん」の発音を具体的にどのように使い分けているのでしょうか?
【大原則】「ん」の右隣の文字の発音を真似する
学生時代、友達がトイレに行こうとすると、「俺もいく〜」と友達についていく人、いましたよね(笑)
「ん」はまさにそんなヤツです。
「ん」の使い分けの大原則は、右隣の文字の発音の仕方の真似をするです。
「いや、その説明だけだと分からない!」と多くの方がなっていると思います。
そこで、具体的に「神田」で考えてみましょう。
「神田(かんだ)」の「ん」の発音はどれ??
①「ん」の右隣の文字は?・・・「だ」
②ローマ字にすると??・・・「da」
③「d」の子音はどこで発音している?・・・「舌先を上の前歯の裏につけて弾く」
→だから「ん」も舌先を使って発音する「n」になる
※3つの発音の種類については前編で説明しているので、割愛します。
このように考えると
・新橋→次の文字「ば」が唇を閉じて発音するので、「m」
・新子安→次の文字「こ」が下の奥を上顎につける子音なので「ŋ」
となります。
とはいっても「そもそも、子音をどこで発音しているかが分からない」という方も多いのではないでしょうか?
そこで、簡単に下に早見表を作ってみましたので参考にしてみてください。
「ん」の発音の使い分け早見表
実際に歌うときにどうするの?
ここまでの、3種類の「ん」の使い分けの話は、あくまで会話の時の話でした。
それでは、歌うときはどうすればいいのでしょうか?
Twitterでアンケートしてみました!
「日本語の歌詞を歌うときはこうした方がいい!」というのが絶対決まっているというより、
人それぞれの部分もあるのでは?と思い、私のTwitterでアンケートをしてみました。
114人から回答があり、一番多いのは「会話の時の3種類の使い分けを守る」でした。
しかし、他の種類の発音に置き換えたり、こっそり母音を混ぜるという回答もありました。
【結論】原則会話のルール通り。上手くいかなければ要研究
まずは会話のルール通り歌えてるかチェック!
このアンケート結果にもあるように
まずは、会話のルール通りの発音ができているか確認し、練習してみましょう!
「ん」の発音は、日頃の会話の時には無意識に正しく使い分けている人が多いです(会話から使い分けが出来てない人もいるらしいです)
しかし、歌となると、正しく発音の使い分けができていないケースがかなり多いです。
会話のルール通りだと歌いづらい場合…
これを徹底したら歌いにくい印象があれば、
・慣れるまで継続してみる
・正しい発音のままでもっと効率よく響かせる方法を研究してみる
こういったことを試してみましょう。
それでも上手くいかない場合、ボイトレで先生に見てもらうのもいいと思います。
この試行錯誤ののち、どうしても上手く行かなかったり、本番が近くて練習時間が足りなさそうであれば、他の手段にあたってみるというのがいいのではないでしょうか?
発音を正しく理解し、より美しい発音・歌声を磨いていこう!
いかがでしたか?少しでもお役に立てれたら幸いです
岩井翔平ボイストレーニングサロンでは、現在生徒募集中で、体験レッスンを実施しています。初心者の方からプロ志望の方まで、幅広くレッスンに通っています。
よく「ボイトレはプロを目指す人が通うイメージ」と言われます。
しかし、ジムにはボディービルダーだけでなく、一般の方も多く通っているように、ボイトレも気軽に通う場所であって欲しいと願っています。
声は、磨けば一生使えるもの。外見と同じくらい、相手からの印象に関わります。外見に気を遣っている人は多いですが、声に気を遣っている人はまだ少ないです。だから声を磨くだけで、一歩リードすることが出来ます。
初めはとても緊張すると思いますが、優しく丁寧にレッスンします。お問い合わせは下記のLINEか、お問い合わせからどうぞ!
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